保証債務
保証とは、債務者が債務を履行しない場合、保証人がその債務者の代わりに債務を履行しなければならない義務のことを言います。
債務者の債務を主たる債務
保証人の債務を保証債務といいます。
債権者は、債務者が債務を履行できない場合に備え保証人をつけ確実に債権回収をするようにする方法です。
今回は、その保証人の債務について学習するということです。
保証債務の成立要件
保証債務は、債権者と保証人との保証契約によって成立する者です。
保証人は、債務を負担する能力が必要であり、契約を結ぶ際は書面で結ばなければなりません。
保証人の要件
保証人になるには、行為能力者であり、弁済の資力を有する者でなければなりません。債権者は、弁済の資力を有する者に保証人を変えることができます。債権者が指名した場合は、このような請求はできません。
一般的に考えて借金を背負っている人に保証人になってと言っても債権者から見たら不安しかないですよね。だから、ちゃんと返せる人に保証人になってもらおうということです。
保証人の責任
保証人は主たる債権に関する利息、違約金、損害賠償など債務に従たるすべてのものを含みます。ただし、違約金や損害賠償の額は約定することができます。
債権者が保証人に履行を求めた場合
- 催告の抗弁権
まずは、主たる債務者に催告してくださいという権利があり請求を断ることができます。 - 検索の抗弁権
主たる債務者に資力があり容易に強硬執行できるかどうか判断し、主たる債務者の財産について執行することができます。 - 抗弁権の排除
主たる債務者が履行しないとき保証人は債務を履行しなければなりません。
共同保証
共同保証とは、数人の保証人で人数で割った分の額を保証債務を負担します。これを分別の利益といいます。
保証人が保証債務を履行した場合主たる債務者に対して求償することができ、自分が負担する部分を超えた分に関しては、ほかの保証人に対しても求償することができます。
主たる債務者に生じた事由はすべての保証人に効力が及びます。
主たる債務者が債務返済したら、保証人も債務返済したことになる。